
当時の人たちにとっては憧れだった団地も、年月とともに設備や内装は古くなり、現在のライフスタイルに合わない部分も出てきます。新栄団地のケーススタディハウスも、築50年以上の古い団地の一室。でも、フルリノベーションしたことによって多様なライフスタイルに対応できることが分かりました。
築古団地がフルリノベーションでここまで変わる!
新栄団地が建てられた1970年代は、襖で仕切られた3DKの間取りはごく一般的な団地の間取りでした。もちろん、間取りはこのままで、内装や設備を替えるだけでも十分に住むことは可能です。でも、住む人にとっての住み心地や快適さを求めるなら、その人自身が好むスタイルや望む理想に合わせた方が遥かにいいはず。
【間取り】

今回のケーススタディハウスは、昨今の団地のニーズを踏まえて、新婚のご家庭や小さいお子さまがいるご家庭、一人暮らしの方を想定して間取りを考えていきました。
まず、南側にある和室とDKはつなげて大きなLDK空間に。北側の和室は主寝室にして、3DKから広がりが感じられる1LDKへと変貌を遂げました。また主寝室の引き戸を開ければ、LDKとつながるので大きなワンルームとしても使えます。
【間取り】

キッチンは新栄団地では珍しい対面型にしました。LDとつながりを持つことでコミュニケーションも図れるし、調理や片付けの際も子どもに目が行き届くので安心です。また、オープンキッチンとは異なり、雑多になりがちなキッチンがLDから見えにくいというメリットも。

そのキッチンの奥には大型パントリーを設けました。ストック食材や調理器具などの収納だけではなく、小さなデスクを置けば趣味部屋や仕事部屋などにも活用できるマルチスペースになります。
さらに生活する上で欠かせないのが使い勝手や収納です。
玄関のすぐ近くには収納力のあるシューズインクロークを設置しました。玄関と土間続きなので、靴だけではなく、季節用品やベビーカー、自転車などの置き場としても重宝するはず。


そして、以前は玄関から丸見えだった脱衣スペースは、トイレと洗面、洗濯機、浴室を集約し、新たに扉を設けたことで解決しました。これなら急な来客にも慌てることもなく、また水まわりがまとまったことで家事効率アップにもつながります。
住み心地は抜群!ここから始まる暮らしに胸が高鳴る!

約半年に渡って進められたケーススタディハウスのフルリノベーション工事。内装や設備をすべて取り払い、構造体のみのスケルトン状態にしたことで、間取りの自由度は高まりました。でも、その一方で給排水の配管などが自由に動かせないといった制約も。
今回のケーススタディハウスは、既存を上手に活かしつつ、いかに居心地のよさや使い勝手を追求するかが大きなポイントでした。また、決して広いとはいえないこの家のコンパクトさが逆に魅力と感じられるように、必要な機能を集約し、適所に余白となるスペースを設けることで、使い勝手はアップし、想像以上の広がりと居心地のよさを実現することができました。
さらに、スケルトン状態にしたことで構造体の状態もしっかりチェックでき、この先も安心して住めることも確認しました。
陽に新た不動産が培ってきた住まいづくりのアイデアやノウハウを投入し、生まれ変わった新栄団地の一室。間取りを見ていると、この家から始まる新たに暮らしを想像してワクワクしてきませんか?
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【ケーススタディハウスの物件概要】
間取り:51.42㎡ 1LDK
建築:1974年
建築構造:鉄筋コンクリート5 階建2 階部分
総戸数:1586戸(20戸/棟)
最寄駅:埼玉高速鉄道 戸塚安行駅 徒歩20分
東武伊勢崎線 新田駅:バス13分
住所:埼玉県草加市新栄4丁目1000 新栄団地1-1-202号
備考:ペット飼育不可
大規模修繕済(2018年末完了)
雑排水管取替済・二重サッシ交換済(2015年末完了)